まよなかのはなひるくぎや

オタクとヒトの2足のわらじ

ver5.5後期メインストーリー・サブクエスト感想

 画像を追加する予定がなくもないので先んじて。

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!以下の要素が含まれます!

 

ver5ストーリーネタバレ

・関係性のオタク(主アン、ユシュ主ほか)
・キャラクターのオタク

・一部要素に批判的

 

 2021/7頃にふせったーにて投稿した感想の再掲です。1万字ちょいあります。どうぞ宜しくお願いします。

 

 

 

 

【前置き(という名の自分語り)】

 

 自分語りなのでスキップしても大丈夫。

 

 自分はver4.3くらいからドラクエXを始めて、ver4が完結したくらいに本格的にプレイを始めたユーザーである。何が言いたいのかというと、5は初めてのリアルタイムで追えたバージョンなのでめちゃくちゃ思い入れがあるという話である。

 最初、5に対する評価は芳しいものではなかった。というのも5.1があまりに肩透かしで5.2を全然期待できなかったというのがある。当時の自分の感想を見るに、「ゴーラ領のお話が短すぎる。せっかくいいお題目なのにこれだと蛇足に思えてしまう」「魔界大戦にスピード感がありすぎて感情移入も何も出来ない」「5という話の中では序盤の方なのに飛ばしすぎでは?」みたいな感じだったなと回想できる。
 そもそも魔界が舞台なので、かつて敵対してきた種族との関わり合いという時点で感情移入が難しかったところがあった。自分は完全に盟友(というかアストルティア側)に感情移入してたので、いきなり「実は魔族もこんな一面が……」とか言われても困る、そんな簡単になびいてやらないわよ……という逆張りがあったのも原因のひとつであろうと思う。今となっては完全になびいており、魔界組大好き♡ズッ友だょ♡状態なのだが、当時は本当に受け入れ難かった。信じられるものが引き裂かれた勇者と盟友及びなにやら凄そうな魔王としもべの関係性くらいしかなかった(後日これに関してまた何か書く予定にある)。5.2が想像を絶する良さだったのでこの評価は撤回され、5.3で完全に引き込まれたところがある。今となっては5なしではもう生きてゆけない。
 そんな感じで5を楽しんできたので、完結してしまうのが本当に寂しい。魔界組永遠たれ……と涙を流しながらプレイした。マジで寂しい……これからどうやって生きていこう……。

 

 

 


【本編感想】


 ver5、週刊少年ジャンプだった。

 まず始まりから個人的に性癖展開だったので良かった。具合の悪そうな自キャラを見ると興奮する。そして血の契約、この設定が拾われて本当に良かった。血の契約が大好きなので。
 目覚めた主人公を囲む友人の皆様方が可愛すぎて声出た。アンルシアが中心にいるのが主アンのオタクとして嬉しかったし、今更取り繕えませんが? みたいな気持ちにさせられるヴァレリアとニコニコアスバルで無限に元気が出た。もう本当に仲のいい魔王組が大好きだし、主アンは尊い。この時点でだいぶ「ver5.5後期、最高〜〜〜」と思っていた。

 滅星の邪園(←名前かっこよすぎ!!!)に向かう主人公一向のシーンの時の、アンルシアの

 

「主人公…………。
たとえ 闇の底に 迷い込もうとも
あなたと共に戦えるならなにも怖くないわ」


 というセリフに完全に情緒が破壊された。かっこよすぎないか? さすがすぎる。


 主アンのオタクなので主アンの話を挟んでもいいだろうか?
 主アン、ver2の頃からその関係性をやたらからかわれてきているが、散々偽物が「私にとっての勇者はあなた♡一緒に暮らしましょう♡」(ver2)とか「勇者と盟友以上の関係だと思ってるの♡あなたはどうかな♡」(ver5)とか言いまくってくるのに対して本物が「主人公が生き返るなら私の命を捧げます」(ver3)とか「主人公。あなたの生命、私に預けてくれるわね?」(ver4)とか言うの、偽物の100億倍くらい強くて本当に痺れてしまう。好きすぎる……。


 どうでもいいんだけど(嘘。どうでもいいことはない)気球でクソピエロに騙された後アンルシアに「あなたすっかり騙されてたみたいだけど(←これ、本当にごめんの気持ちになって泣いてしまう)偽物の私は変なこと言ってなかった?」って聞かれる時、正直に話してしまうと「私たちは勇者と盟友以上の関係?と聞くことは変なこと」という解釈ができなくもない。本当に言われてないを貫けば傷つくのは繊細な盟友だけで済むが、素直に明かした場合アンルシアをも傷つけるかもしれない事態になるので本当にどっちも幸せにならない。本当に最悪だなあのクソピエロ。でもアンルシアが盟友がそれに対してどう答えたのか気にする描写はベリーグッドだよ。

 


 話を戻す。
 邪園に突入すると、まさかのフルNPCパーティ探索。めちゃくちゃ興奮した。しかもなかまチャットで会話してる!!!!!! すげーーーーー!!!!!! さすがに革命だ。これだけで5.5後期の評価を最高にしてしまうレベル。これ考えたスタッフにノーベル賞を送りたい。本当にありがとう。
 自分はボイスOFF派なのでここでも喋ることをクリア後に知ったが、正直ここだけでもONにすれば良かったな……と思った。主に勇者の力にわくわくしてるアスバルの話をしている。

 

・ヴァレリアとアンルシア→この二人の関係性が大好きなので最後の最後までやってくれて本当に嬉しい。背中を預けられるほど信頼関係になってるのよすぎるけどそこの大魔王兼盟友が嫉妬しちゃうぞ。並んだ時の色合いも最高だしね。盟友まじ嫉妬するが?

 まあ大魔王兼盟友のほうが大概人たらしなので、アンルシアからしたらこんなの日常茶飯事なのだろうが…………

 

 描いてくれたスタッフの方本当にありがとう。6のカウントダウンイラスト、全てにおいて愛が溢れていて好き。


・ヴァレリアとアスバル→さすがの魔王組。恐れ入った、完璧だ。こういう軽口を大魔王城でもしてたのかなと思うとめちゃくちゃ興奮する。魔王組が本当に大好きだ。今回追加されたサブクエでの仲良し三魔王+大魔王も本当にラブいので、未読ならば読んで欲しい。


・アスバルとアンルシア→良すぎ。あんなに会話長いのにアンルシアが一言しか喋ってないのが面白すぎる。普段はやさしいおにいさんなアスバルが見せるこの一面、たまらなく好きだ。世界、平和になったけどその後どうしてますか? アンルシアに話は聞けましたか?


・みんなと大魔王→好きだ。もうそれ以外に言えるものがない。額に入れて飾りたいくらい好き。

 

 戦闘フェーズも良かった。ヴァレリアが大矛をいつも通り無から繰り出すのかっこよすぎて震えてしまった。やってみたすぎる。
 戦闘中もみんなが喋ってくれるの嬉しくてずっとニコニコしていた。もう一生このパーティで冒険したい。そういうエンドコンテンツを作って欲しい。

 魔祖の姿に関しては、自分はハイエンドコンテンツにあまり手を出せていないので「あっこの敵見たことある」くらいにしかなれなかったのが悲しかった。もっとちゃんとやるべきだったと反省している。全ての設定や伏線を管理してるわけじゃないが、こういう細かな設定を本筋で回収してくれるのかなりいいなと思う。

 なんやかんやあってこの4人とはここでお別れになるので、みんなと最終決戦を共に迎えられると信じてやまなかった自分としては寂しくて泣いてしまった(めちゃくちゃNPCのいるわちゃわちゃバトルを夢見ていた)。しかも生命力を注ぐなんて言うからかなり冷や汗をかいた。寿命縮まったりとかしたらどうしよう……みたいな感じでべそをかいた。ユシュカ戦で死ぬほど床ペロしてしまったので。多分そういう感じじゃなさそうなので本当に安心している。


 それはそれとして「貴様は私が認めた女だ」と主人公に言い放つヴァレリアが良すぎる。

 強い女が女に対して「女」という呼称を使うのが良すぎるし、氷の魔女なんて呼ばれてる人がそんなことを言ってきたら好きにならないわけがない。

 アスバルもウインクなんてしちゃって、もう好きにならないわけがないだろ!!! と叫んでしまった。君の方が最高なのである。

 マリーンさんもかっこよすぎる。最後の魔祖戦で変身した時はビックリしたしデカすぎて思わず手を叩いてしまったが、本当に頼れる姉御である。好きにならないわけがない。

 最後にアンルシア。本当に好きだ。好きにならないわけない。本当に。出来れば君も隣にいて欲しかった。主人公は大魔王だけど盟友なんだよ……。

 

 そして怒涛のユシュカヒロイン展開である。ヒロインというのにちょっと語弊があるとは思うのだが、当時はここまでイルーシャのイの字もなくてガチで焦りだしていたので(5は全員いる大団円で終わってくれると完全に信じきっていた)故に(故に?)あれ……? もしかして5のヒロイン、お前…………? という困惑に脳を支配されてしまった。それくらい特有の存在感がありすぎた。なんなんだ。


 ユシュカと主人公の関係性の話をするが、二人の関係性の変移はあまりに激しいものだったと思う。魔王としもべから始まったと思えば大魔王と魔王に逆転し、互いのことを何も知らないことを知って(例:大魔王が盟友)最終決戦手前にようやく歩み寄ることができた。この関係の遷移ほんと〜〜〜に良い。自分は身分差や年齢差のある関係性が超絶好きなので5.0の頃からこの二人に大変興奮していたし全編通してずっと興奮していた。この2人の関係の締めとして5.5後期は完璧な答えをくれたなあと思う。でも本編後のユシュカの発言は問題あるよな。まあそのへんの詳細はまたいつか話したい、けど文をまとめられる気がしない。もう助けてくれ。


 話を戻す。
 「俺を殺せ」とかオタクみんな好きな展開をお出しするとは思わなんだ(クソデカ主語)。主人公のお人好しすぎるところ、私も好きだ。というかお人好しなんかじゃなくても選べないだろこんなの。キレちまった。
 そしてナラジアによるユシュカの概念的な大魔王化。ここで5.0〜5.1くらいまでのユシュカが主人公に抱いていたであろう感情をめちゃくちゃに向けられたのが本当に興奮した。

「お前は俺のしもべくらいがちょうどいい」……なんて甘美な響きなんだ。

 

 欲を言えばもっと傲慢に 強引に……憎み 恨み ねたんでおくれ……と思ってしまったのがオタクの悪い性だ。強烈な負の感情を向けている関係性がだ〜いすきなので。そしてユシュカと主人公の関係性の始まりを誇張して見せてくれていたので(誇張されてないかもしれないけど)。

 まあ大魔王ユシュカ強すぎて冗談抜きで100回くらい主人公死んだし、あの時シメておけばよかったな……と思ったよね。潜在意識でちょっと強めに殴ってないか?と疑うくらい強かった。さすがっス。まあいくらなんでも全滅しすぎたしユシュカもさすがにキレてたと思うよ。ごめんな……


 アストロンを刺す時のナラジアくんの「大切な仲間にトドメを刺してあげるのが真の協調なのかい?」みたいなセリフが良すぎて天を仰いだ。ナラジアくんのセリフ、いいのが多いのだ。「光は必ず闇が伴うけど、闇はそれだけであることができる」とか「残念だけど君の意思は関係ないんだ」とか。優しい顔して狂ったこと言うのがめちゃくちゃいいよね。


 そして強い対等主従関係。5.5、ユシュカ周りの関係性が強すぎる。4の頃から定評があった*1が、Xのする主従関係って本当いいよなあ……。ver5がホビーアニメだったならナジーンの宿ったアストロンが発売されること間違いなかっただろう。ぶっちゃけ欲しい。ほんとにナジーンが帰ってくるとは思っていなかった。嬉しい……ver5、光すぎる。

 ユシュカ、ここまで散々あらゆる方面で曇らされてきたのに最後は完全大勝利決めて一点の曇る要素もない光の存在になってるのまじで笑っちゃうんですよね。すごすぎて。

 

 闇の根源戦。あれ絶対滅神で全滅すると1からやり直しなんですね。唖然としちゃった。今までラスボス戦は全てチキって弱いにしていた記憶があるので全然知らない仕様だった。9年間ずっとやり続けてるユーザーは慣れっこなんだろうか……わからん。
 というか第一形態のジャゴヌバでも普通に全滅しまくった。ドルマドンの威力が暴力的すぎる。こ、こんなブサイクに……悔しい……

 

 ユシュカのヒロイン要素として(当然のようにユシュカをヒロインにするな)最後一緒に戦うというのはあるのだが、その中でも主人公の蘇生がめちゃくちゃ早いというのがある。マジで膝をついた瞬間ポケットに手を突っ込んでいたのでよく出来た魔王である。まあユシュカに限らず今回のNPCはみんな主人公の蘇生が早くて、ヴァレリア・アスバル・アンルシアも主人公が死んだ途端「主人公にザオリク」のコマンドを出しながら駆け寄って来たので笑ってしまった。みんな大魔王のこと好きすぎじゃないか? 私も好き。

 ちなみに、どこぞの情報によるとせかいじゅの葉/しずくが大幅に弱体化されたver6以降もユシュカの蘇生速度は変わらないらしい。面白すぎるだろ。

 

 絶対滅神戦、賛否分かれる印象があるが、私は好きだ。主に音楽の話なのだが、最後の戦いだからこそいつもの曲で、というのは熱いものがある。毎回ラスボスには相応にかっこいい曲があるのでそれを期待していた身としてはちょっと残念な気持ちもあるし、いつもの曲にするにしてもアレンジするとかあったとは思うが……ここは運営の意図を全力で汲みたい。

 これはあまりしたくないメタな予測だが、5.5後期の配信日発表配信の時点では完成してなかったっぽい?ので(偽りの記憶だったら本当に申し訳ない)、結構カツカツなスケジュールで作ってたんじゃないかなと思う。大魔王ユシュカも竜化エステラのモデルに似てる?らしいし。強い感情を受け取るのに精一杯だったし、床ペロさせられまくりなのもかなりしんどかったのでそんなこと考える余裕がなかった。
 まあそれはそれとして、だからといって大事なラスボス戦で手を抜くか? という話なのであのBGMに関してはやはり演出の意図が強いと思うのだが、欲を言ってしまえば前述通りアレンジなどしてさらに盛り上げて欲しかったという気持ちがあるのは否めない。もし今後そういう曲が出るなら9のラスボス戦のような感じがいいな。あの曲は9の曲の中でもトップを争うくらいに好きなので。

 真っ暗というよりむしろ真っ黒なステージがみんなの力でどんどん明るくなっていくのアツかった。????の演出もゾクゾク来たし、ああ最終決戦してるんだなあと胸がいっぱいになった。最後の空も美しすぎて呆然としてしまったよ。
 協調という言葉を主軸に回ってきた5.5(というか5全体そういう話だったんだろう)なので、トドメがミナデインなのも納得いっている。完全に元気玉だこれー! と笑っちゃったのは確かなんだが、それでもやっぱりアツかったし、じーんときたからシナリオ班の勝ちです。歪んだ協調を真の協調でぶん殴るのどう考えても最高だった。

 長いこと続いてきた闇の根源との因縁を断ち切り、ようやく平和へと足を進めたアストルティア。これ以上ない大団円で本当に良かったです。このゲームやっててよかったと心から思えました。
 そしてエンディング後のパーティ、ああいうのが世界一好きだ。マジでありがとう……ありがとう……と言いながらみんなに話しかけて回った。3以来の平和だ…………。
 そしてまさかのイルーシャ帰還。よ、良かった〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!! 本当に安心した。5、期待通りのハッピーエンドじゃないか…………。声優のキャスト紹介という形で第二のエンディングがあるのも憎い演出だ。6への布石もバッチリで、もう文句のつけようがないな。ありがとうドラゴンクエスト。一生ついていくぜ。

 

 

【サブクエ感想】


・バザールを護るもの

 お掃除大魔王回。大魔王が庶民的な活動をさせられるのはかなり助かるシチュエーションである。大魔王にそういうのを求めているので。

 盟友/大魔王なのになんでこんなことさせられるんだ、と思うプレイヤーは少なからずいると思うので(私も思ってる)、あえて茶々を入れてみる。
 まず主人公が好かれる理由から話していきたいところ。どんな頼みも嫌な顔せず引き受けてくれるが、良いように利用してやろうとは思わせない魅力やカリスマ性(おそらくこれはver4のサブクエ?で明かされたレトリウスの遺伝)、または頼まれごとに対するひたむきさがポイントだと思っている。いろんな人物から語られるように主人公は気が遠くなるほどのお人好しだ。このように民と親密に接してくれる大魔王への信頼が民にもあるのだろう。そういうわけで、主人公はいいように使われているというより頼りにされてるのだ。よいように捉えるならば。
 とはいえ、主人公側がヤバいというのは十二分にある。おそらくだが主人公は、自分は盟友だから/大魔王だからといった立場の有利さに胡座をかく傲慢さを一切持ち合わせていない。本当にヤバい。そんな主人公が好きだが。
 どうしても「ありえん、人離れしすぎている。そこまで主人公に感情移入してやってられん」となってしまうプレイヤーは、感覚としては「こんなことさせられる」じゃなくて「こんなこともしてしまう主人公」に対する怒りを差し向けるようにした方が気持ちよくクエストを処理できると思う。かも。それか不憫だったり底抜けのお人好しだったりする主人公に萌えの感情を芽吹かせるしかない。
 まあ、メタ的に考えても権力者だからと主人公の立ち回りを制限してしまうと作れるクエストの範囲が狭まりすぎてしまうので、致し方ないと納得するほかないのが現実だと思う。それに今回のクエストでは「大魔王が問題を解決するのに動く姿を民に見せる」という旨が重要なポイントだったので、元気に大魔王に汗水を流してもらおうではないか。

 あとそんなヤバい主人公へ。協力者の字が意外と綺麗とかのたまってたけど、それ本人の前で絶対言うなよ。
 クリア後ユシュカに会いに行ったが何も言ってくれなかったのでちょっとしょげた。

 以下余談。友人に言われて気づいたのだがファラザードの地下牢にいるウバダバというデスストーカーの人物のセリフがもしかしたら意味があるかもしれない。「死せる大魔王は魚を食べずにまたがりますか?」というものなのだが、どうなんだろう。ぶっちゃけ深読みしすぎじゃね?と最初は思ったのだが地下牢にいる兵士が気になることを言っていたので分からなくなってきた。お前……何者なんだ。

 


・さらば愛しのシシカバブ

 これ何??????
 死ぬほど笑ったしずっと「私は何を見せられてるんだ?」と無我の境地にいた。一応ナジーンとユシュカの関係性補強クエなんだろうが、あまりにも見え透いた建前すぎる。これといい5.5本編といいユシュカに対して一定の性癖をぶつけまくってるスタッフがいるな?
 およそ2年かけてじっくりユシュカに対するLOVEを蓄えてきた躾のなってるプレイヤーなので許せてしまったが、このテンションの胡乱なクエストを5.2とかで出されてたら一生ユシュカをまともな目で見ることができなくなっていたと思うので5.5後期のクエストで本当によかった。こういうのはやはり信頼関係が重要である。色々スゴかったけど面白かった。戦闘フェーズでのユシュカの反応はもっとバリエーションがあってもよかったのでは、と思うけど、さすがにユシュカの尊厳に関わる話になりそうなので口を噤む。


・亡き王に捧げる詩

 オジャロスの釣り小屋が思いのほかガチで笑ってしまったのだが、前からあったっけか?
 というかオジャロスといいツキードといいゼクレスだけ名前の成り立ちが逆転裁判すぎる。まあもともとメラといいホイミといいドラクエの世界観はそういうところあるから全く不自然ではない。ゼクレスは抱えていた話が重かったし、こういうところで外してくるあたりが好き。とか思ってたけど衣装係のショーナとかも結構直球かね……。
 内容に関して言うと、キャラの知らない一面を一気に知りすぎて誰に感情移入してどう思えばいいのか正直困ってしまった。このクエストシリーズに関しては1からぶっ続けかつ本編のゼクレスの話とちゃんと照らし合わせながらやりたかったかも。その方が楽しめると思うので、未読の方はそうしてください。これ読んでる人で未読の人いるのか?


・ライバルの帰還

 ここでお前出てくるん!!!????とさすがにビックリしたクエスト。自分はアスフェルド学園をほとんどやってないし(ストーリーの全容はネタバレを見たが、その上で)正直好感もあまりないので微妙な気持ちになってしまった。とはいえ、前述したがこういう細かな設定を本筋で回収するのは良いと思う。
 リンベリィがアスバルのことを好きすぎて楽しそうだな、と思った。リンアス、高橋留美子作品の絶対結ばれないカップリングぽくて可愛い(リンベリィに対する悪口では?)。


・思い出はランプの光と共に

 報酬合わせてとてもいいクエスト。ヴァレリアのもはやギャップでもなんでもなくなった可愛い一面が好きなプレイヤーは今すぐこれをやろう。ほのぼのかつ優しい胸に沁みる良ストーリーだった。

 ひとつ突っ込みたいのは暗やみの香油を満遍なくかけるよう注意するヴァレリアの口調である。ヴァレリア様は「注意しろよ」という言い方はしないと思うのだが。せめて「注意しろ」だと思った。観点が細すぎるな。
 ヴァレリアのことが大好きなのでいちいち選択肢でいいえを選んでしまった。全部優しく対応してくれたのでLOVE。パーティで「馴れ合いはここまでだ」とか言っときながらめっちゃ仲良くしてくれるヴァレリア様のことが大好きだよ本当に。


・月明かりは消えない

 タイトルがまずあまりにも良すぎないか?

 ヴァレリアの株が下がることは今後一生無いのかもしれない。月明かりの家のアナザーストーリーは求めていたものだったので嬉しかった。オバケのピッピの不遇具合にちょっと笑ってしまうが、彼(と依頼者スララン)の存在がこのクエストを重すぎないものにしていて良いと思う。未来ある若者に栄光あれ。


・かっこよクモやさしクモ

 最高すぎる。死ぬほど声出た。もう一生こういうのでいい。ウェブニーのことをスタッフは相当気に入ってるんだなと微笑ましくなるし(実際大変可愛いので嬉しい)、なかよしさんまおう+だいまおうぐみが見られて眼福だった。こういうのでいいんだよ〜〜〜〜!!! でもいくら大魔王が捕まらないからって当日に会談のお知らせをするのさすがに報連相が成り立ってなさすぎて爆笑してしまう。重要な話だったら大変なことだぞ。この体制はどうにかした方がいい。秋以降の魔界が不安だ。
 内容はもちろん、クエスト終了後の各魔王の反応が可愛くて無限に笑顔になってしまった。特にヴァレリアは必見中の必見だ。あの場に居合わせたやつ全員満面の笑顔だったろうな。
 頼むから本当に定期的にこういうクエスト配信してください。ガチめに命が助かるので……。 もう大魔王権限でみんなに職務放棄させてみんなのお誕生日会開いちゃおうかな……♪

 どうでもいいけど「誕生日の大周期」だというのがかなり人外感あって良かった。主人公は人間なわけだけど毎年祝ってくれるんだろうか? 寿命差で主人公が魔界の皆を残してこの世を去る未来を考えると本当に吐きそうになるな。辛すぎて。


・剣魔と芸術家

 4のベルマクエを思わせる選択肢のあるクエスト。ウッ…………となったが、弊大魔王は打ち明ける選択をした。ベルマクエのようにしっかり分岐するのかな? 検証したいが胸が痛い。
 ジルドラーナの口調の変わりように正直興奮した。彼女のことがかなり好きだ。でも戦う時あのビジュアルになるの卑怯だから勘弁してくれ。めっちゃ笑っちゃったのに豆知識でも言及されてなくて申し訳ない気持ちになっちゃったから。
 それはそれとして彼女をジルと呼んでるペペロくんが可愛いし、心が広い上絵まで描いてくれる彼は本当に優しくていい子だと思った。まあ大魔王を許したのは彼の心が広いからというより信念の貫き方の違い故だと思うが。
 というか未だに盟友であることは関係者以外には打ち明けてない上ウワサ程度のものなのか。マジで大魔王どうかしてる。魔仙卿の妹でさえ打ち明けてたのによ……。私は基本大魔王の全てが大好きなのだが、5.3の序盤で「ネロドス倒したことあるし」とか言っちゃった大魔王に関してはガチめに引いたしどうかしてると思った。やっぱ主人公ヤバいよな。まあ、どうしようもなく好きなんだけど……。


・大魔王の贈り物

 大魔王の○○クエストシリーズ、5.3の頃から非常に助かっている。大魔王が働いていると嬉しくなるので。
 普通にいい話だしそんな設定あったの!?という驚きもあってよいクエストだった。弊大魔王はアストルティアでは生きる伝説!とうたわれたさいほう職人なのでショーナさんもさすがにその腕前にビックリしたんじゃないかな。大魔王の服バラバラにしてくれてありがとう。出来れば鎧をさらに上下分解してくれ。

 

・光の記憶

 ナラジアの名誉回復クエストなんだろうが、こちら側からしたらナラジアはやべーやつという以外感情がないのでいきなりこんなことされても困るという気持ちにある。元はイルーシャと同じ人間で依代でさえなければ……という切ないストーリーというのはわかるし、そういうのは結構好きだが、ナラジアくんを媒体にしたジャゴヌバの破天荒があまりに強すぎて受け入れ難いのがしんどいところだった。
 極天女帝の助手を務めさせられる主人公がかなり良かったし、映写機のビジュアルもとても好みだ。ナラジアが許せなくともやるべし。

 

・輝きの園

 クリア報酬が????なので妹が帰ってくるのかとかなり期待していたがモモリオンの王冠だった。可愛いけどさあ。
 モモモがひたすら可愛いクエスト。唯一不穏な空気のままだったジャディンの園も復活してようやく真の大団円を迎えた気持ちになれて良かった。でも妹は返してくれ。


 以上。
 本当に素晴らしいゲーム体験をした。こんなに綺麗に終わってるのにまだ続くなんて信じられない。いいのだろうか。正直蛇足にならないか? と不安にさえなっている。それでも我らがDQXなら期待を大幅に上回っていってくれると信じている。

 そんな私のver6の感想はこちら→https://fusetter.com/tw/DzLcCeoo#all

 

 

 やっぱりドラゴンクエストXが大好きだ。これからも末永く続いてくれますように。

*1:主にパドレとファラスの話をしている。パパもファラスも大好きすぎるのだが、悲しいかな辛すぎてムービーを見返すことが出来ない

観たものまとめ

 

(2021/08/27にふせったーで投稿したものの再掲。一部追記・推敲済)

 

 少し前にある作品を履修するため1ヶ月間だけ映画系のサブスクに加入したのだが、本当に1ヶ月間だけですぐに退会してしまった。時は流れてつい最近、別のところに加入した。特に観たい作品があったわけではなく、ただ最近活力が総じて死んでいて、何もしていなかった。何もしないよりかは映像を観て少しでも時間に有意義性を感じたかった。


 ということで、以下の作品のネタバレを含みます。一部放送中のものだったり、ネタバレか? という程度のものだったりしますが、観る予定のある方は避けることをおすすめします。

 

ブラック・スワン
・勇者ヨシヒコ(とDQ11)
・SPEC(結まで)
宝石の国(アニメ)
・劇場版少女☆歌劇レヴュースタァライト
・ハコヅメ(ドラマ)
・白い砂のアクアトープ
・平穏世代の韋駄天達
ラブライブ!スーパースター!!

 

 9/2追加

魔法少女育成計画

・BLACKFOX

・らーめん才遊記(漫画)

 

 

 

 


ブラック・スワン

 女女がある鬱映画と聞いたので嬉々として観たのだか怖すぎて女女を楽しむどころではなくただただ怖いと思いながら鬱になった。嘘、鬱にはならなかったが、痛い系のグロがあるので苦手な人は注意してほしい。私は苦手なのでずっと震えていた。


 まあそれはそれとして面白い映画だった。女性の自立や殻を脱ぎ捨てる描写をめちゃめちゃえげつなく描いているだけで、本質的なところでは綺麗で力強い話なのだろうと思った。鑑賞後人様の感想をちょっと漁ってみたのだが、「表現者としてはハッピーエンドだったのでは」というような感想がそこそこ多くあまりに最悪な気持ちになったのだが、これも最もな感想だと思う。あんな幻覚に苦しんで自傷行為をした末に(多分)死んでしまってるのにハッピーも何も、と言いたかったのだが、これを作品としてしっかり処理すればあの幻覚や自傷行為は主人公が大人になり表現者として成長していくための壁やせめぎあいのエンタメ・映像化と素直に考えられ、そりゃハッピーエンドだなと納得することができる。


 本作は本当に主人公の幻覚が多くて他キャラクターの人格や行動を評価するには難しいところがある。本番中に王子役を誘惑するような(←これがそもそも幻覚の可能性あるし……)リリーが本当に主役をつけ狙っていたのかとか。これに関しては主役は狙っていたにしろニナの実力は認めているし本番中もそれなりに自分の役に徹していたのだろう、くらいに解釈しているが、それを差し置いても主人公ニナの母はマジでキツく、幻覚が少なかった頃からブイブイ言わせていたので自分の中ではこの人が一番怖かった。妊娠でバレエを辞め、娘にバレエをさせるという何らかの未練をタラタラさせているにも関わらずニナが主役に立つことをさして望んでいないのが怖かった。

 頻繁に連絡をよこし友好関係をも狭め娘を子供の枠に収め続けているのに、(かなり悪く言い直しているが)役が貰えればいいわね、群衆の一人になれればいいわね、と容易く投げかけるのが不可解だった。おそらく本当にバレエが大好きで、自分(及び自己投影先であろう娘のニナ)がバレエをしていられれば幸せな人だったんだろう。その気持ちはもちろん否定しないが、その為に娘にあんなことをしていたのかと思うとさすがに作中登場人物で最も怖いんじゃなかろうかと思う。せめてトップを目指してくれれば典型的なやつねと流せたのだが、このディテールの違いが存在感を発揮しこちらの不快感を煽ってきたので素晴らしかった。ママは群衆の一人でしかないでしょ、私は主役なのよ! と吐き捨てて本番へ向かうニナは最高に良かったし。


 エンドロールの白鳥・黒鳥のキャスト名に関しては単純にこの作品における白鳥と黒鳥と役割で、最後までニナの幻覚、ということは多分ないだろう。美しく純粋なニナ、小悪魔的な魅力を持つリリー、まさに白鳥の湖における白鳥と黒鳥のように思える。というか最後まで幻覚だったとしたらこちらが辛くて精神崩壊するのでこうであってほしい。
 と、この通り本当に女女に関する話をしていないくらい怖くも面白い作品だった。いや、随所随所に散りばめられた女女は素晴らしかったのだが、過度に期待してしまうと良くないのだと思う。あくまで描写をするための女女で、女女が目的の作品ではないからだ。

 

 

 

勇者ヨシヒコ(とDQ11)

 マジで超好き。リアルタイムで観ていた記憶があり、見放題なら見返してみちゃおうと言った魂胆で観たが、完全にオタクになってしまった今パーティ4人それぞれに関係性がある感じがたまらなくて二重で面白かった。メレブとムラサキが一番わかりやすく仲良くなってて微笑ましい。ダンジョーおじさんもパーティ加入の頃の動機をすっかり忘れてヨシヒコをかなり信用しているので微笑ましい。もうとにかくこの4人が可愛くて大好きなのでずっと見させてくれという気持ちになれる。


 こんな純度100のネタドラマに何を言ってるんだと言われる覚悟で話すのだが、シーズン3(おそらく最終シーズン)のオチが本当に嫌だ。討伐方法の筋がわからないし、仏がいきなりめちゃくちゃなド畜生になってビックリする(まあこのような理不尽さはファンタジー冒険RPGの神様らしさに溢れていてるし、ある意味正しいとも思うのだが)。今回の敵的には仕方なかったとしても、自分はかつての仲間の記憶が消えるなり別の世界線に行くなりで今まで築き上げてきた仲間の関係が崩れるのが本当に嫌いらしく、11の裏でもこれに似た展開(死んだ仲間を救うため、主人公が仲間を置いて時を遡る)に軽く鬱になったことを思い出した。それでも当時はギリギリ納得していたように思うが、今となってはガチでキレちらかしている。グレイグおじさんが本当に大好きなので仲間になる経緯がめちゃくちゃ許せなかったのもでかい。ぬるっと仲間になったグレイグおじさんもあの謎の私服で登場し今まで敵対していた主人公と和解し得たあのグレイグおじさんではないのである。指輪で髪型を変えたとてこのセーニャはあのセーニャではないのである。置いていってしまった仲間のことを考えると気が狂いそうになる。今後再プレイする機会があったらカミュを全力で無視してウルノーガ討伐後の時点で打ち止めにしたい。


 ヨシヒコに話を戻す。オチとしてはシーズン1が良かったと思う。ラスボスのやっつけ方がイカしていたし、雰囲気が好きだった。シーズン2になってしまうが、メレブ以外は寿命を全うして幸せに生きたことが窺えるしよかったよかったとなる。メレブは本当におきのどくですが……。私の中での勇者ヨシヒコは魔王の城と悪霊の鍵の中間くらいが理想的な気がする。でもメレブが頻繁にヨシヒコのマントを直してくれるのは導かれし7人なので悔しい。

 あと、シーズン2(悪霊の鍵)のOPがまじでかっこいいので知らない人もよければシーズン2のOPだけでも見るか聞くかしてほしい。内容に対する誤解をかなり与えるほどにかっこいい。

 


www.youtube.com

 

 公式がOPのみの動画を出していないので本編を貼るしかない。もうついでに見て欲しい。

 

 映像はもちろん曲が最高すぎるところもある。ぜひ聞いて欲しい。

 

 

 

 余談だが、個人的に次点はシーズン1のOPとED。一番「ヨシヒコ」って感じがする。

 

 

 

SPEC

 ガチで面白すぎてビックリ!!!!! これも以前やんわりとだが観たことがあった。ヒロインのビジュアルと神木隆之介が毒の混じった雪でやっつけられることだけ覚えていて、主人公のもう一人が仏頂面の坊主だったことに結構うろたえた。おそらくTRICKとかなり混ざっていた(監督が同じということをこの時知りました。今度観ます)。
 真顔とニコニコの二人組が本っ当に大好きで気が抜くとすぐそのような創作をしているのだが、瀬文と当麻がこれだったので本当に最高だった。ガチガチにウマの合わなそうな感じ、容赦のない暴力、でもいざと言う時には絆が光る。こんな関係性好きになるに決まっているでしょう!


 個人的最大瞬間風速は翔だった。かなり謎を残して終わったドラマ版の完結編で、物語の基盤の説明がほぼいらない状態だったのが良かった。映画や特番枠でバトルものやバディものをやられると世界観の飲み込みが進まなかったりバディの関係性が尺の都合上駆け足で進んでしまったりでなかなか乗り切れない時があるのだが、翔はそのへんを気にすることなくドラマ版から地続きの話をダイレクトに楽しめたので満足度が非常に高かった。ラスボスに関するトリックやら何やらもかなり綺麗にまとまっていて極まったエンターテインメントを見せてくれたなあと思う。ニノマエといい久遠望といい、ちょっと陰気そうな中高生がチート能力でイキっている感じがなんかこう絶妙な何かを感じさせて心がだいぶそわつく。


 ドラマ本編同様、バトル最中のコメディリリーフが絶妙だったと思う(というかバトル最中に関しては翔のほうが凄まじかったように思う)。ダンスで音を消すことが出来るスペックホルダーのくだりが本当に最高だった。工事男に役に立たなそうと小馬鹿にされた後、ブブゼラリーマンズが登場した時点で「あっ!」となれるのが良く、「こんな僕でも役に立てるなら……」と殉じていく彼の姿は切なくも最高に盛り上がって良かった。
 一旦脱線させて欲しいのだが、SPECの音楽関連はとてもいい。当麻がキーワードを書き、破って撒き捨てるところの音楽が大好きすぎる。気持ち悪いんだけど絶妙に気持ちのいい音の逆走やテンポのアップダウン、映像の美しさと相まって最高にいい。この気持ち悪いんだけど絶妙に気持ちのいい音はこのシーン以外にも度々使われている。良い。
 話を戻す。久遠望との戦いも笑いどころが絶妙ですごく楽しかった(特にサトリのところとか。なんか当麻と仲良くなってて面白い)。そもそも彼女がコレクションしていたスペックは発動の仕方がコミカルなものが多かったため、必然的に絵面が面白い。とどめのさしかたがただの人間の特攻であるのも本作の結末にピッタリの素晴らしいものだった。海野に病を処方してもらった当麻と瀬文のシーン、マジで特大ビッグラブ。ツッコミどころはいくらかあったと思うのだが、それをはるかに上回るエンタメ力だったので別にいいと思う。


 天と結は自分としては正直微妙なのでこれから観る人は翔で時を止めた方が気持ちよく終われると思う。一応書くと、天はボスの正体や倒し方がなんとなく予想できてしまい(何から何まで予想通りというわけにはいかなかったが、ドラマや翔よりわかりやすかった印象)、結に至っては「何?」という気持ちに支配されて終わったためだ。これなら瀬文の言う通り欠で終わってくれて良かったんじゃないか(瀬文はそういう意図で言っていたわけではないが……)とさえ思うくらい私としてはショックだったので、采配は各々に任せるが、私としてはおすすめしないかな……といった具合。ちなみに翔から登場する吉川とパンチーズは結構好き。 だからか吉川の死に方はかなり気に食わない(天と結、コメディリリーフの量や入れ方のキレが以前より落ちてしまっているように感じる……)。


 SPECの前にケイゾク、SPECの後にSick'sなる作品があり、零やサトリの恋や冷泉うんたらみたいなサブストーリーがあるとの事だが、また気が向いたら観ることにする。一気に観たので疲れたし、キリがないし、私が好きなのはSPECなので(とかなんとか毎回言うのだが、結局好きな作品と地続きの作品は全部好きな場合が多い)。

 

 


宝石の国

 アニメと漫画を通して摂取したのでついでに。宇宙一面白い。ガチでこの世で一番好きな漫画。無人島に持っていくならこれ。5億年ボタンで持っていけるならこれ。これが完結するまでは生きなくちゃいけない。


 アニメ放送当時に本作を知り(直近で試し読みした人形の国と混ざっていた記憶がある)、1話か2話くらいの時点で原作を読みたくなってとりあえず1巻を買ったところどハマりし、暗い夕方雨降りの中自転車を漕いで近くの本屋で全巻購入したことを今でも覚えている。本当に意味がわからないくらい繰り返し読んでいたし、当時中学生だったためアホみたいに影響を受けて今の性癖の7割くらいを市川春子に掌握されることになってしまった。短編集も神神の神なのでおすすめしたい。25時のバカンスが特に好きだ。今後25時のバカンスの話っぽい何かをうっかりやってしまいそうなのだが、影響を受けまくっているなと微笑ましく見守っていてほしい。


 私と市川春子作品の話はもういい。アニメ宝石の国はCGアニメのため絵柄(?)が原作とやや異なるのが特徴だが、市川春子の絵はやや人を選ぶため(私も最初は受け入れがたかった)より広い層に親しんでもらうには最適解だったと思う。単行本1巻の発売記念に制作されたアニメーションが原作の絵柄にかなり近く理想的であったが、バトルシーンの迫力がCGより劣る。それに作画が崩れる恐怖を考えたら絶対にCGの方がいい(鉱物生命体の設定上、顔面が崩壊するのは本当に避けるべきだと思うので)。音楽も素晴らしい。戦いが一番好き。背景もとても美しい。最近コンセプトアート集を購入したが、当時宝石の国に狂っていた自分に推しが出ないブラインドグッズよりこっちを買えとはたきに行きたいくらいよかった。

 放送当時の最新刊はおそらく7巻かギリ8巻くらいだったので少しうやむやな終わりなのは仕方ないかなと思う。というかあの辺りからの展開は1クールでは到底回しきれないのでああするしかなかった印象。ゴーストの名前が出なかったあたりからも、2期はやらなそうで寂しい。

 

 このまま無限に宝石の国の話をしてしまいそうなので一旦打ち止めにするが、おすすめしたいけどしたくないくらいにはこじらせている人生掌握作品なので、興味があればぜひ触れてみてほしい。触れるな。推しはジェードさん。ジルコンやパパラチア、フォスフォフィライトが好き。

 

 

劇場版少女☆歌劇レヴュースタァライト

 

 神。もう言葉はいらない。三回観た。あと一回くらいは劇場で観たい。

 本作品の履修にあたって人生で初めての映像系サブスクに登録したのだが、登録したサブスクはレヴュースタァライトが無料で観られずロロロ含めて3000円くらいで履修した。劇場版2回分である。これから観る方はちゃんと確認してからサブスクに登録しましょう。


 「他の女のがいいんでしょ? 表出ろや(原文ママ)」「私あなたが大嫌いだった」「神を気取るな、あなたは一番人間らしい」などなどなどなど、オタクが好きな要素全部詰めてきててビックリしてしまう。監督インタビューにも掲載されていたが、観客が望む役柄=舞台を演じてくれているんだなと思う。要は「オタク(観客)が好きなもの」を「演じている」という構造としても作られてるんじゃないかと思ってきた、という話である。まあこれらおおよそは彼女らの本音なので多分穿ちすぎなのだが、それくらいオタクが好きに決まってるもの詰め込まれててニコニコしてしまう。


 レヴュースタァライトがガチですごい!みたいなレポやらなんやらはもう食傷気味だと思うので多くは言わないが、本当に最高の作品である。まさに物語の『完結』で、あまりの美しさにため息が出る。他人にひとつだけ映画を観せられるなら間違いなくこれを選んでしまうと思う。オタクなので……。

 

 

ハコヅメ

 原作漫画が好きなのでドラマも観ている。めちゃくちゃ面白くてすばらしい。川合役に永野芽郁は可愛すぎるんじゃないか(←川合にかなり失礼では?)と思ったのだが、めちゃくちゃ可愛いし演技がいいので受け入れられた。藤さんは思っていた美人の種類が少し違くてうろたえたが、美人だし演技がいいのでこれも良い。というか当麻と同じ人とは思えなくてマジでビビる。男子ペア組と牧高ちゃん、ほかの人たちも文句なしにパーフェクトだ。ハコヅメは原作の世界観がほぼ現実なので基本的に違和感がなくて素晴らしい。


 ご時世が関係しているのか原作よりマイルドになっているところがいくらかあるなと思う時もあるが、ギャグのキレはしっかり維持されていて見ていて面白い。物語の進行上や登場人物がいない関係で一部エピソードが改変されているが、こちらも違和感なく仕上がっていると思う。何よりメインのペアーズの掛け合いが可愛くて仕方ないので毎週とても楽しみにしている。

 

 

白い砂のアクアトープ

 映像が綺麗でみんな可愛い。1話のディテールの細すぎる田舎のしんどさに胸を掻きむしり、風花をめちゃくちゃに追い詰めてる感じでも胸を掻きむしった思い出がある。4話あたりでいきなりわかりやすく百合をぶち込んできたなと思ったのが記憶に鮮やか。2クールやるらしいが、それならもう少しゆっくり仲を育んでも私は文句を言わなかったが、百合を求める層がたくさんとっついているだろうし、正解だと思う。

 ほかの人物の掘り下げも始まって続きが気になる作品である。余談だが、最近OPとちょっと前のところを吹っ飛ばして観ていたことに気づいてしばし愕然とした。

 

 

平穏世代の韋駄天達

 OPを担当するキタニタツヤが好きで、調べるとまだ放送開始前ということだったので観ることにした(同様の理由でもうひとつ観ようと考えていたアニメがあったが、それはもう始まってしまっていたのでやめてしまった)。色がものすごくトガっていて大変イカしている。こんなふっきれた色彩でやるのもなかなか勇気がいる気がする。最近ぐっと面白くなってきたのでこれからも観る予定。

 EDのピサラの萌えキャラ化にヤレヤレと肩を上げていたが(何様?)考えるにイースリイの洗脳手術後の姿で(舞台がかなり現代なので違うと思うのだが)、そう思うといきなりオモシロ意味深ムービー(もう1人敵側のキャラクターがいるため)と化してしまい自分の中では盛り上がった。なんつーところで盛り上がってるんだ。お門が違いすぎるのでは……。

 

 

ラブライブ!スーパースター!!

 最高すぎる。ラブライブ!は虹ヶ咲から視聴を始めたが、こんなに良い作品郡だったとは……。まだ初代やサンシャインは未視聴だが、そのうち観たい。
 とにかく映像が綺麗だ。ピンクっぽい色彩がすごく好み。ストーリーもいいし、キャラが本当に可愛くて見てて最高に楽しい。歌も素敵だ。そして泣ける。涙腺がボロボロなので無限に泣いてしまう。夢に向かってひた走る学生の美しさたるや、眩しすぎて目を焼かれてしまう。  ちーちゃんと葉月さんがどのように加入するのか楽しみだし、絶対に最後まで観ると誓っている。EDのぬるぬるアニメーションがすごい可愛くて好き。リエラのうたはなんなんだ。かわいいから好きだけど。

 

 

 

【9/2追加分】

 

魔法少女育成計画

 友人に勧められたその1。面白かった! やはり魔法少女ものはいい。マスコットキャラが声からバッチリムカつくし(褒めている)、キャラも思ったより死ぬし基本的に展開が最悪で鬱になれてよかった。何もよくないな。


 主人公の能力の活き方が面白くて好きだった。主人公だけ本来の魔法少女の意味での能力に超特化していたあたり主人公の本当に魔法少女になりたかったという気持ちが窺えてとてもいい。衣装もめちゃくちゃ可愛いし。ソシャゲという体裁上、まほいくの魔法少女たちは衣装・容姿も自分好みに出来ていたようだが、能力はどのような基準で与えられているのだろうか。ラノベを読めばわかるだろうか。絵柄はラノベ版の方が好みかも(絵柄というより色彩なのかもしれないが)といった具合かつ魔法少女のデザインが本当にめちゃくちゃ好みなので機会があれば集めてみたい。アニメに登場したキャラで見た目が好きなのはヴェス・ウィンタープリズンと森の音楽家クラムベリー。外見はもちろん中身にも特に惹かれた子はたまとハードゴア・アリス。ハードゴア・アリスとスノーホワイト、ルーラとたまの話で泣いてしまった。特に株を下げまくって死んだルーラの株を後半でブチ上げないでくれ、泣いてしまう。

 

 

BLACKFOX

 友人に勧められたその2。先日までYouTubeで無料配信していたようなので観た。
 キャラデザがとにかく可愛い! 女性はもちろん男性のデザインもとても好きです。2次元のおじさんが好きなので。ミアちゃんが特にツボです。好みがわかりやすすぎるな。全編通して綺麗な作画だし、バトルシーンも迫力あって楽しかった。SPECでも似た話をしたが、こういう劇場版などのひとつの話で完結する作品はキャラクターへの感情移入が進まないままゴリゴリ展開が進んでいってしまって置いてけぼりになるケースが多いと思っているのだがBLACKFOXは都度挟む回想やエピソードが絶妙でしっかり感情移入させてくれてストレスなく観られた。最後の最後までミアの親父がクズだったのも個人的には正直ポイント高い。ほんとに最悪だな!!!!!って叫んだけど物語としてはマジでいい役ですよあいつは。一方で展開が読めちゃうところも多かったかなという印象も(ただこれは悪いことではなく、「あーっいけません!いけません!!あーっ!」みたいなもどかしい気持ちを掻き立ててくれる点でエンタメ性が高いとも言えるのでそういう盛り上がりが欲しい人は特にBLACKFOX楽しく観られると思います)。
 回収されてない伏線も多く、されたはされたけど謎が多いもの(メリッサとかね……!)もあって続編がかなり期待できる作品。続編が出るなら観にいきたいですね。

 

 


らーめん才遊記(漫画)

 話題だったようなので読んだ。私の父は馬鹿みたいな数の漫画を持っているのだが、もしかしたらあるのでは? と探してみたら普通にあったためちょっとウケてしまった。なので難なく一気読みできて非常に幸福だった。父に感謝。
 主人公・汐見ゆとりが可愛い。とにかく可愛い。最初はちょっとイラつくかもしれないが、読めば読むほどハマっていくと思う。私としては汐見に風あたりの強い同僚の方が最初は癪に障っていたのだが、こちらもどんどん好きになった。特に夏川さんと汐見の関係が大好きすぎる。マジでいい。さすがに百合(広義)です……。他にもいい女女があるので、女女が好きな人にもオススメ出来る作品だと思う。本編もめちゃくちゃ面白いのでぜひとも読んで欲しい。
 ラーメン発見伝も読んでいる。結構な巻数が出ているので完全読破はだいぶ先になりそう。主人公コンビの性別が才遊記と逆転しているが(芹沢さんと汐見は果たしてコンビと言えるのかは不明だが……)、本家なだけあってむちゃくちゃ面白いのでもうとにかく読んで欲しい。自分はらあめん清流房で濃口らあめんを好んで食べていそうな馬鹿舌かつ好き嫌いが激しいので出てくるラーメンの美味しそうさ(美味しそうさ?)は分かりきっていないが、一種のバトル漫画のような面白さを持っていて楽しく読めている。

 


 以上。

 

 

 

〇余談

 昔どこかのブログで見て気になっていたがタイトルを忘れてしまった映画がある。該当する作品があれば教えて下さるとありがたいです。

・舞台は島。二人の女性が主人公? で、確か身分差がある。多分幼なじみか学生の頃の友人か。救われないエンドだった気がする。
・主人公の片方が何らかの理由で島の人間を殺害しまくる。ぬかどこ?か何かに殺した人を埋めるシーンがある。
・全然違う気がするが、タイトルに悪魔とかついてた気がする。本当にわからない。うろ覚えすぎる。ポスターのデザインは緑の木々(森の中かなんかだろうか)バックに武器を持った女性の写真だった気がするが、何かと混ざってそう。

 

 もうひとつ、子供の頃にやったけどタイトルが思い出せないゲームも載せておく。

 

・確かDS。PSPの可能性もある。

・主人公がコールドスリープ的なカプセルから出てくるシーンから始まる。たしかキャラメイクが出来て、声も選べて女の子の4(選択肢の最後)が無感情クール系だった(戦う時「遅い」ってセリフがあった気がする)。

・モンハンみたいな感じで近づけばバトルが勝手に始まるシステム。敵に近づくと音楽が変わって画面もズームし、ヒット数とかも表示されてた気がする。嘘かも。

・エンディングで白背景に青文字でCongratulation!と書かれた空間で主人公がポーズをとって終わる、みたいな演出があった気がする。なんで覚えてるか不明なのでマジの幻覚かもしれない。フルフェイスの鎧防具を身につけていて主人公の顔が全くわからなかったのが面白かったからな気がするが、DQ9と混じってる気がしてならない。

・絵柄が鳥山明っぽかった気がするが、そんなことないかもしれない。この頃ドラゴンボールが大好きだったため、そういう絵柄で私が二次創作をしていただけかもしれない(だいぶ子供の頃の話なので二次創作とは言えない気がするが。この話いる?)

・なんかよくわからない魔物?を育てることが出来て、育ったそいつと戦うことが出来る。

 

 思い当たる節があればこちらまでよろしくお願いします。

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