まよなかのはなひるくぎや

オタクとヒトの2足のわらじ

ver5.5後期メインストーリー・サブクエスト感想

 画像を追加する予定がなくもないので先んじて。

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!以下の要素が含まれます!

 

ver5ストーリーネタバレ

・関係性のオタク(主アン、ユシュ主ほか)
・キャラクターのオタク

・一部要素に批判的

 

 2021/7頃にふせったーにて投稿した感想の再掲です。1万字ちょいあります。どうぞ宜しくお願いします。

 

 

 

 

【前置き(という名の自分語り)】

 

 自分語りなのでスキップしても大丈夫。

 

 自分はver4.3くらいからドラクエXを始めて、ver4が完結したくらいに本格的にプレイを始めたユーザーである。何が言いたいのかというと、5は初めてのリアルタイムで追えたバージョンなのでめちゃくちゃ思い入れがあるという話である。

 最初、5に対する評価は芳しいものではなかった。というのも5.1があまりに肩透かしで5.2を全然期待できなかったというのがある。当時の自分の感想を見るに、「ゴーラ領のお話が短すぎる。せっかくいいお題目なのにこれだと蛇足に思えてしまう」「魔界大戦にスピード感がありすぎて感情移入も何も出来ない」「5という話の中では序盤の方なのに飛ばしすぎでは?」みたいな感じだったなと回想できる。
 そもそも魔界が舞台なので、かつて敵対してきた種族との関わり合いという時点で感情移入が難しかったところがあった。自分は完全に盟友(というかアストルティア側)に感情移入してたので、いきなり「実は魔族もこんな一面が……」とか言われても困る、そんな簡単になびいてやらないわよ……という逆張りがあったのも原因のひとつであろうと思う。今となっては完全になびいており、魔界組大好き♡ズッ友だょ♡状態なのだが、当時は本当に受け入れ難かった。信じられるものが引き裂かれた勇者と盟友及びなにやら凄そうな魔王としもべの関係性くらいしかなかった(後日これに関してまた何か書く予定にある)。5.2が想像を絶する良さだったのでこの評価は撤回され、5.3で完全に引き込まれたところがある。今となっては5なしではもう生きてゆけない。
 そんな感じで5を楽しんできたので、完結してしまうのが本当に寂しい。魔界組永遠たれ……と涙を流しながらプレイした。マジで寂しい……これからどうやって生きていこう……。

 

 

 


【本編感想】


 ver5、週刊少年ジャンプだった。

 まず始まりから個人的に性癖展開だったので良かった。具合の悪そうな自キャラを見ると興奮する。そして血の契約、この設定が拾われて本当に良かった。血の契約が大好きなので。
 目覚めた主人公を囲む友人の皆様方が可愛すぎて声出た。アンルシアが中心にいるのが主アンのオタクとして嬉しかったし、今更取り繕えませんが? みたいな気持ちにさせられるヴァレリアとニコニコアスバルで無限に元気が出た。もう本当に仲のいい魔王組が大好きだし、主アンは尊い。この時点でだいぶ「ver5.5後期、最高〜〜〜」と思っていた。

 滅星の邪園(←名前かっこよすぎ!!!)に向かう主人公一向のシーンの時の、アンルシアの

 

「主人公…………。
たとえ 闇の底に 迷い込もうとも
あなたと共に戦えるならなにも怖くないわ」


 というセリフに完全に情緒が破壊された。かっこよすぎないか? さすがすぎる。


 主アンのオタクなので主アンの話を挟んでもいいだろうか?
 主アン、ver2の頃からその関係性をやたらからかわれてきているが、散々偽物が「私にとっての勇者はあなた♡一緒に暮らしましょう♡」(ver2)とか「勇者と盟友以上の関係だと思ってるの♡あなたはどうかな♡」(ver5)とか言いまくってくるのに対して本物が「主人公が生き返るなら私の命を捧げます」(ver3)とか「主人公。あなたの生命、私に預けてくれるわね?」(ver4)とか言うの、偽物の100億倍くらい強くて本当に痺れてしまう。好きすぎる……。


 どうでもいいんだけど(嘘。どうでもいいことはない)気球でクソピエロに騙された後アンルシアに「あなたすっかり騙されてたみたいだけど(←これ、本当にごめんの気持ちになって泣いてしまう)偽物の私は変なこと言ってなかった?」って聞かれる時、正直に話してしまうと「私たちは勇者と盟友以上の関係?と聞くことは変なこと」という解釈ができなくもない。本当に言われてないを貫けば傷つくのは繊細な盟友だけで済むが、素直に明かした場合アンルシアをも傷つけるかもしれない事態になるので本当にどっちも幸せにならない。本当に最悪だなあのクソピエロ。でもアンルシアが盟友がそれに対してどう答えたのか気にする描写はベリーグッドだよ。

 


 話を戻す。
 邪園に突入すると、まさかのフルNPCパーティ探索。めちゃくちゃ興奮した。しかもなかまチャットで会話してる!!!!!! すげーーーーー!!!!!! さすがに革命だ。これだけで5.5後期の評価を最高にしてしまうレベル。これ考えたスタッフにノーベル賞を送りたい。本当にありがとう。
 自分はボイスOFF派なのでここでも喋ることをクリア後に知ったが、正直ここだけでもONにすれば良かったな……と思った。主に勇者の力にわくわくしてるアスバルの話をしている。

 

・ヴァレリアとアンルシア→この二人の関係性が大好きなので最後の最後までやってくれて本当に嬉しい。背中を預けられるほど信頼関係になってるのよすぎるけどそこの大魔王兼盟友が嫉妬しちゃうぞ。並んだ時の色合いも最高だしね。盟友まじ嫉妬するが?

 まあ大魔王兼盟友のほうが大概人たらしなので、アンルシアからしたらこんなの日常茶飯事なのだろうが…………

 

 描いてくれたスタッフの方本当にありがとう。6のカウントダウンイラスト、全てにおいて愛が溢れていて好き。


・ヴァレリアとアスバル→さすがの魔王組。恐れ入った、完璧だ。こういう軽口を大魔王城でもしてたのかなと思うとめちゃくちゃ興奮する。魔王組が本当に大好きだ。今回追加されたサブクエでの仲良し三魔王+大魔王も本当にラブいので、未読ならば読んで欲しい。


・アスバルとアンルシア→良すぎ。あんなに会話長いのにアンルシアが一言しか喋ってないのが面白すぎる。普段はやさしいおにいさんなアスバルが見せるこの一面、たまらなく好きだ。世界、平和になったけどその後どうしてますか? アンルシアに話は聞けましたか?


・みんなと大魔王→好きだ。もうそれ以外に言えるものがない。額に入れて飾りたいくらい好き。

 

 戦闘フェーズも良かった。ヴァレリアが大矛をいつも通り無から繰り出すのかっこよすぎて震えてしまった。やってみたすぎる。
 戦闘中もみんなが喋ってくれるの嬉しくてずっとニコニコしていた。もう一生このパーティで冒険したい。そういうエンドコンテンツを作って欲しい。

 魔祖の姿に関しては、自分はハイエンドコンテンツにあまり手を出せていないので「あっこの敵見たことある」くらいにしかなれなかったのが悲しかった。もっとちゃんとやるべきだったと反省している。全ての設定や伏線を管理してるわけじゃないが、こういう細かな設定を本筋で回収してくれるのかなりいいなと思う。

 なんやかんやあってこの4人とはここでお別れになるので、みんなと最終決戦を共に迎えられると信じてやまなかった自分としては寂しくて泣いてしまった(めちゃくちゃNPCのいるわちゃわちゃバトルを夢見ていた)。しかも生命力を注ぐなんて言うからかなり冷や汗をかいた。寿命縮まったりとかしたらどうしよう……みたいな感じでべそをかいた。ユシュカ戦で死ぬほど床ペロしてしまったので。多分そういう感じじゃなさそうなので本当に安心している。


 それはそれとして「貴様は私が認めた女だ」と主人公に言い放つヴァレリアが良すぎる。

 強い女が女に対して「女」という呼称を使うのが良すぎるし、氷の魔女なんて呼ばれてる人がそんなことを言ってきたら好きにならないわけがない。

 アスバルもウインクなんてしちゃって、もう好きにならないわけがないだろ!!! と叫んでしまった。君の方が最高なのである。

 マリーンさんもかっこよすぎる。最後の魔祖戦で変身した時はビックリしたしデカすぎて思わず手を叩いてしまったが、本当に頼れる姉御である。好きにならないわけがない。

 最後にアンルシア。本当に好きだ。好きにならないわけない。本当に。出来れば君も隣にいて欲しかった。主人公は大魔王だけど盟友なんだよ……。

 

 そして怒涛のユシュカヒロイン展開である。ヒロインというのにちょっと語弊があるとは思うのだが、当時はここまでイルーシャのイの字もなくてガチで焦りだしていたので(5は全員いる大団円で終わってくれると完全に信じきっていた)故に(故に?)あれ……? もしかして5のヒロイン、お前…………? という困惑に脳を支配されてしまった。それくらい特有の存在感がありすぎた。なんなんだ。


 ユシュカと主人公の関係性の話をするが、二人の関係性の変移はあまりに激しいものだったと思う。魔王としもべから始まったと思えば大魔王と魔王に逆転し、互いのことを何も知らないことを知って(例:大魔王が盟友)最終決戦手前にようやく歩み寄ることができた。この関係の遷移ほんと〜〜〜に良い。自分は身分差や年齢差のある関係性が超絶好きなので5.0の頃からこの二人に大変興奮していたし全編通してずっと興奮していた。この2人の関係の締めとして5.5後期は完璧な答えをくれたなあと思う。でも本編後のユシュカの発言は問題あるよな。まあそのへんの詳細はまたいつか話したい、けど文をまとめられる気がしない。もう助けてくれ。


 話を戻す。
 「俺を殺せ」とかオタクみんな好きな展開をお出しするとは思わなんだ(クソデカ主語)。主人公のお人好しすぎるところ、私も好きだ。というかお人好しなんかじゃなくても選べないだろこんなの。キレちまった。
 そしてナラジアによるユシュカの概念的な大魔王化。ここで5.0〜5.1くらいまでのユシュカが主人公に抱いていたであろう感情をめちゃくちゃに向けられたのが本当に興奮した。

「お前は俺のしもべくらいがちょうどいい」……なんて甘美な響きなんだ。

 

 欲を言えばもっと傲慢に 強引に……憎み 恨み ねたんでおくれ……と思ってしまったのがオタクの悪い性だ。強烈な負の感情を向けている関係性がだ〜いすきなので。そしてユシュカと主人公の関係性の始まりを誇張して見せてくれていたので(誇張されてないかもしれないけど)。

 まあ大魔王ユシュカ強すぎて冗談抜きで100回くらい主人公死んだし、あの時シメておけばよかったな……と思ったよね。潜在意識でちょっと強めに殴ってないか?と疑うくらい強かった。さすがっス。まあいくらなんでも全滅しすぎたしユシュカもさすがにキレてたと思うよ。ごめんな……


 アストロンを刺す時のナラジアくんの「大切な仲間にトドメを刺してあげるのが真の協調なのかい?」みたいなセリフが良すぎて天を仰いだ。ナラジアくんのセリフ、いいのが多いのだ。「光は必ず闇が伴うけど、闇はそれだけであることができる」とか「残念だけど君の意思は関係ないんだ」とか。優しい顔して狂ったこと言うのがめちゃくちゃいいよね。


 そして強い対等主従関係。5.5、ユシュカ周りの関係性が強すぎる。4の頃から定評があった*1が、Xのする主従関係って本当いいよなあ……。ver5がホビーアニメだったならナジーンの宿ったアストロンが発売されること間違いなかっただろう。ぶっちゃけ欲しい。ほんとにナジーンが帰ってくるとは思っていなかった。嬉しい……ver5、光すぎる。

 ユシュカ、ここまで散々あらゆる方面で曇らされてきたのに最後は完全大勝利決めて一点の曇る要素もない光の存在になってるのまじで笑っちゃうんですよね。すごすぎて。

 

 闇の根源戦。あれ絶対滅神で全滅すると1からやり直しなんですね。唖然としちゃった。今までラスボス戦は全てチキって弱いにしていた記憶があるので全然知らない仕様だった。9年間ずっとやり続けてるユーザーは慣れっこなんだろうか……わからん。
 というか第一形態のジャゴヌバでも普通に全滅しまくった。ドルマドンの威力が暴力的すぎる。こ、こんなブサイクに……悔しい……

 

 ユシュカのヒロイン要素として(当然のようにユシュカをヒロインにするな)最後一緒に戦うというのはあるのだが、その中でも主人公の蘇生がめちゃくちゃ早いというのがある。マジで膝をついた瞬間ポケットに手を突っ込んでいたのでよく出来た魔王である。まあユシュカに限らず今回のNPCはみんな主人公の蘇生が早くて、ヴァレリア・アスバル・アンルシアも主人公が死んだ途端「主人公にザオリク」のコマンドを出しながら駆け寄って来たので笑ってしまった。みんな大魔王のこと好きすぎじゃないか? 私も好き。

 ちなみに、どこぞの情報によるとせかいじゅの葉/しずくが大幅に弱体化されたver6以降もユシュカの蘇生速度は変わらないらしい。面白すぎるだろ。

 

 絶対滅神戦、賛否分かれる印象があるが、私は好きだ。主に音楽の話なのだが、最後の戦いだからこそいつもの曲で、というのは熱いものがある。毎回ラスボスには相応にかっこいい曲があるのでそれを期待していた身としてはちょっと残念な気持ちもあるし、いつもの曲にするにしてもアレンジするとかあったとは思うが……ここは運営の意図を全力で汲みたい。

 これはあまりしたくないメタな予測だが、5.5後期の配信日発表配信の時点では完成してなかったっぽい?ので(偽りの記憶だったら本当に申し訳ない)、結構カツカツなスケジュールで作ってたんじゃないかなと思う。大魔王ユシュカも竜化エステラのモデルに似てる?らしいし。強い感情を受け取るのに精一杯だったし、床ペロさせられまくりなのもかなりしんどかったのでそんなこと考える余裕がなかった。
 まあそれはそれとして、だからといって大事なラスボス戦で手を抜くか? という話なのであのBGMに関してはやはり演出の意図が強いと思うのだが、欲を言ってしまえば前述通りアレンジなどしてさらに盛り上げて欲しかったという気持ちがあるのは否めない。もし今後そういう曲が出るなら9のラスボス戦のような感じがいいな。あの曲は9の曲の中でもトップを争うくらいに好きなので。

 真っ暗というよりむしろ真っ黒なステージがみんなの力でどんどん明るくなっていくのアツかった。????の演出もゾクゾク来たし、ああ最終決戦してるんだなあと胸がいっぱいになった。最後の空も美しすぎて呆然としてしまったよ。
 協調という言葉を主軸に回ってきた5.5(というか5全体そういう話だったんだろう)なので、トドメがミナデインなのも納得いっている。完全に元気玉だこれー! と笑っちゃったのは確かなんだが、それでもやっぱりアツかったし、じーんときたからシナリオ班の勝ちです。歪んだ協調を真の協調でぶん殴るのどう考えても最高だった。

 長いこと続いてきた闇の根源との因縁を断ち切り、ようやく平和へと足を進めたアストルティア。これ以上ない大団円で本当に良かったです。このゲームやっててよかったと心から思えました。
 そしてエンディング後のパーティ、ああいうのが世界一好きだ。マジでありがとう……ありがとう……と言いながらみんなに話しかけて回った。3以来の平和だ…………。
 そしてまさかのイルーシャ帰還。よ、良かった〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!! 本当に安心した。5、期待通りのハッピーエンドじゃないか…………。声優のキャスト紹介という形で第二のエンディングがあるのも憎い演出だ。6への布石もバッチリで、もう文句のつけようがないな。ありがとうドラゴンクエスト。一生ついていくぜ。

 

 

【サブクエ感想】


・バザールを護るもの

 お掃除大魔王回。大魔王が庶民的な活動をさせられるのはかなり助かるシチュエーションである。大魔王にそういうのを求めているので。

 盟友/大魔王なのになんでこんなことさせられるんだ、と思うプレイヤーは少なからずいると思うので(私も思ってる)、あえて茶々を入れてみる。
 まず主人公が好かれる理由から話していきたいところ。どんな頼みも嫌な顔せず引き受けてくれるが、良いように利用してやろうとは思わせない魅力やカリスマ性(おそらくこれはver4のサブクエ?で明かされたレトリウスの遺伝)、または頼まれごとに対するひたむきさがポイントだと思っている。いろんな人物から語られるように主人公は気が遠くなるほどのお人好しだ。このように民と親密に接してくれる大魔王への信頼が民にもあるのだろう。そういうわけで、主人公はいいように使われているというより頼りにされてるのだ。よいように捉えるならば。
 とはいえ、主人公側がヤバいというのは十二分にある。おそらくだが主人公は、自分は盟友だから/大魔王だからといった立場の有利さに胡座をかく傲慢さを一切持ち合わせていない。本当にヤバい。そんな主人公が好きだが。
 どうしても「ありえん、人離れしすぎている。そこまで主人公に感情移入してやってられん」となってしまうプレイヤーは、感覚としては「こんなことさせられる」じゃなくて「こんなこともしてしまう主人公」に対する怒りを差し向けるようにした方が気持ちよくクエストを処理できると思う。かも。それか不憫だったり底抜けのお人好しだったりする主人公に萌えの感情を芽吹かせるしかない。
 まあ、メタ的に考えても権力者だからと主人公の立ち回りを制限してしまうと作れるクエストの範囲が狭まりすぎてしまうので、致し方ないと納得するほかないのが現実だと思う。それに今回のクエストでは「大魔王が問題を解決するのに動く姿を民に見せる」という旨が重要なポイントだったので、元気に大魔王に汗水を流してもらおうではないか。

 あとそんなヤバい主人公へ。協力者の字が意外と綺麗とかのたまってたけど、それ本人の前で絶対言うなよ。
 クリア後ユシュカに会いに行ったが何も言ってくれなかったのでちょっとしょげた。

 以下余談。友人に言われて気づいたのだがファラザードの地下牢にいるウバダバというデスストーカーの人物のセリフがもしかしたら意味があるかもしれない。「死せる大魔王は魚を食べずにまたがりますか?」というものなのだが、どうなんだろう。ぶっちゃけ深読みしすぎじゃね?と最初は思ったのだが地下牢にいる兵士が気になることを言っていたので分からなくなってきた。お前……何者なんだ。

 


・さらば愛しのシシカバブ

 これ何??????
 死ぬほど笑ったしずっと「私は何を見せられてるんだ?」と無我の境地にいた。一応ナジーンとユシュカの関係性補強クエなんだろうが、あまりにも見え透いた建前すぎる。これといい5.5本編といいユシュカに対して一定の性癖をぶつけまくってるスタッフがいるな?
 およそ2年かけてじっくりユシュカに対するLOVEを蓄えてきた躾のなってるプレイヤーなので許せてしまったが、このテンションの胡乱なクエストを5.2とかで出されてたら一生ユシュカをまともな目で見ることができなくなっていたと思うので5.5後期のクエストで本当によかった。こういうのはやはり信頼関係が重要である。色々スゴかったけど面白かった。戦闘フェーズでのユシュカの反応はもっとバリエーションがあってもよかったのでは、と思うけど、さすがにユシュカの尊厳に関わる話になりそうなので口を噤む。


・亡き王に捧げる詩

 オジャロスの釣り小屋が思いのほかガチで笑ってしまったのだが、前からあったっけか?
 というかオジャロスといいツキードといいゼクレスだけ名前の成り立ちが逆転裁判すぎる。まあもともとメラといいホイミといいドラクエの世界観はそういうところあるから全く不自然ではない。ゼクレスは抱えていた話が重かったし、こういうところで外してくるあたりが好き。とか思ってたけど衣装係のショーナとかも結構直球かね……。
 内容に関して言うと、キャラの知らない一面を一気に知りすぎて誰に感情移入してどう思えばいいのか正直困ってしまった。このクエストシリーズに関しては1からぶっ続けかつ本編のゼクレスの話とちゃんと照らし合わせながらやりたかったかも。その方が楽しめると思うので、未読の方はそうしてください。これ読んでる人で未読の人いるのか?


・ライバルの帰還

 ここでお前出てくるん!!!????とさすがにビックリしたクエスト。自分はアスフェルド学園をほとんどやってないし(ストーリーの全容はネタバレを見たが、その上で)正直好感もあまりないので微妙な気持ちになってしまった。とはいえ、前述したがこういう細かな設定を本筋で回収するのは良いと思う。
 リンベリィがアスバルのことを好きすぎて楽しそうだな、と思った。リンアス、高橋留美子作品の絶対結ばれないカップリングぽくて可愛い(リンベリィに対する悪口では?)。


・思い出はランプの光と共に

 報酬合わせてとてもいいクエスト。ヴァレリアのもはやギャップでもなんでもなくなった可愛い一面が好きなプレイヤーは今すぐこれをやろう。ほのぼのかつ優しい胸に沁みる良ストーリーだった。

 ひとつ突っ込みたいのは暗やみの香油を満遍なくかけるよう注意するヴァレリアの口調である。ヴァレリア様は「注意しろよ」という言い方はしないと思うのだが。せめて「注意しろ」だと思った。観点が細すぎるな。
 ヴァレリアのことが大好きなのでいちいち選択肢でいいえを選んでしまった。全部優しく対応してくれたのでLOVE。パーティで「馴れ合いはここまでだ」とか言っときながらめっちゃ仲良くしてくれるヴァレリア様のことが大好きだよ本当に。


・月明かりは消えない

 タイトルがまずあまりにも良すぎないか?

 ヴァレリアの株が下がることは今後一生無いのかもしれない。月明かりの家のアナザーストーリーは求めていたものだったので嬉しかった。オバケのピッピの不遇具合にちょっと笑ってしまうが、彼(と依頼者スララン)の存在がこのクエストを重すぎないものにしていて良いと思う。未来ある若者に栄光あれ。


・かっこよクモやさしクモ

 最高すぎる。死ぬほど声出た。もう一生こういうのでいい。ウェブニーのことをスタッフは相当気に入ってるんだなと微笑ましくなるし(実際大変可愛いので嬉しい)、なかよしさんまおう+だいまおうぐみが見られて眼福だった。こういうのでいいんだよ〜〜〜〜!!! でもいくら大魔王が捕まらないからって当日に会談のお知らせをするのさすがに報連相が成り立ってなさすぎて爆笑してしまう。重要な話だったら大変なことだぞ。この体制はどうにかした方がいい。秋以降の魔界が不安だ。
 内容はもちろん、クエスト終了後の各魔王の反応が可愛くて無限に笑顔になってしまった。特にヴァレリアは必見中の必見だ。あの場に居合わせたやつ全員満面の笑顔だったろうな。
 頼むから本当に定期的にこういうクエスト配信してください。ガチめに命が助かるので……。 もう大魔王権限でみんなに職務放棄させてみんなのお誕生日会開いちゃおうかな……♪

 どうでもいいけど「誕生日の大周期」だというのがかなり人外感あって良かった。主人公は人間なわけだけど毎年祝ってくれるんだろうか? 寿命差で主人公が魔界の皆を残してこの世を去る未来を考えると本当に吐きそうになるな。辛すぎて。


・剣魔と芸術家

 4のベルマクエを思わせる選択肢のあるクエスト。ウッ…………となったが、弊大魔王は打ち明ける選択をした。ベルマクエのようにしっかり分岐するのかな? 検証したいが胸が痛い。
 ジルドラーナの口調の変わりように正直興奮した。彼女のことがかなり好きだ。でも戦う時あのビジュアルになるの卑怯だから勘弁してくれ。めっちゃ笑っちゃったのに豆知識でも言及されてなくて申し訳ない気持ちになっちゃったから。
 それはそれとして彼女をジルと呼んでるペペロくんが可愛いし、心が広い上絵まで描いてくれる彼は本当に優しくていい子だと思った。まあ大魔王を許したのは彼の心が広いからというより信念の貫き方の違い故だと思うが。
 というか未だに盟友であることは関係者以外には打ち明けてない上ウワサ程度のものなのか。マジで大魔王どうかしてる。魔仙卿の妹でさえ打ち明けてたのによ……。私は基本大魔王の全てが大好きなのだが、5.3の序盤で「ネロドス倒したことあるし」とか言っちゃった大魔王に関してはガチめに引いたしどうかしてると思った。やっぱ主人公ヤバいよな。まあ、どうしようもなく好きなんだけど……。


・大魔王の贈り物

 大魔王の○○クエストシリーズ、5.3の頃から非常に助かっている。大魔王が働いていると嬉しくなるので。
 普通にいい話だしそんな設定あったの!?という驚きもあってよいクエストだった。弊大魔王はアストルティアでは生きる伝説!とうたわれたさいほう職人なのでショーナさんもさすがにその腕前にビックリしたんじゃないかな。大魔王の服バラバラにしてくれてありがとう。出来れば鎧をさらに上下分解してくれ。

 

・光の記憶

 ナラジアの名誉回復クエストなんだろうが、こちら側からしたらナラジアはやべーやつという以外感情がないのでいきなりこんなことされても困るという気持ちにある。元はイルーシャと同じ人間で依代でさえなければ……という切ないストーリーというのはわかるし、そういうのは結構好きだが、ナラジアくんを媒体にしたジャゴヌバの破天荒があまりに強すぎて受け入れ難いのがしんどいところだった。
 極天女帝の助手を務めさせられる主人公がかなり良かったし、映写機のビジュアルもとても好みだ。ナラジアが許せなくともやるべし。

 

・輝きの園

 クリア報酬が????なので妹が帰ってくるのかとかなり期待していたがモモリオンの王冠だった。可愛いけどさあ。
 モモモがひたすら可愛いクエスト。唯一不穏な空気のままだったジャディンの園も復活してようやく真の大団円を迎えた気持ちになれて良かった。でも妹は返してくれ。


 以上。
 本当に素晴らしいゲーム体験をした。こんなに綺麗に終わってるのにまだ続くなんて信じられない。いいのだろうか。正直蛇足にならないか? と不安にさえなっている。それでも我らがDQXなら期待を大幅に上回っていってくれると信じている。

 そんな私のver6の感想はこちら→https://fusetter.com/tw/DzLcCeoo#all

 

 

 やっぱりドラゴンクエストXが大好きだ。これからも末永く続いてくれますように。

*1:主にパドレとファラスの話をしている。パパもファラスも大好きすぎるのだが、悲しいかな辛すぎてムービーを見返すことが出来ない